ACPでは将来起こり得る症状を説明して意思決定を支える|第120回医師国家試験C25

第120回医師国家試験 C25(2026年)

正答:e

問題

成人に対するアドバンス・ケア・プランニング〈ACP〉の実施において正しいのはどれか。

a.医療チームの方針を優先する。

b.終末期に入ってから実施する。

c.安易に希望を変更しないように説明する。

d.患者の意思決定能力が不十分な場合は実施しない。

e.病状が進行すると出現するかもしれない症状を説明する。

正答の理由

ACPは、本人の価値観や希望を踏まえて、将来の医療・ケアを繰り返し話し合う過程です。病状の進行で起こり得る症状や対応を説明することは、本人が具体的に考える助けとなるためeが適切です。本人の準備や知りたい範囲に配慮し、一方的に説明を押し付けないようにします。

各選択肢の検討

a.医療チームの方針を優先:医学的情報を提供しつつ、本人の意思を基本に考えます。

b.終末期から実施:意思を伝えられる早い段階から考え、必要に応じて継続する取組です。

c.希望を変更しないよう説明:意思は病状や経験によって変わり得るため、変更を妨げず確認し直します。

d.能力不十分なら実施しない:意思を表明しやすい支援を行い、家族等と本人の価値観や推定意思を共有することも重要です。

e.将来の症状を説明:予想される状況と選択肢を理解して話し合うために適切で、正答です。

覚えるポイント

ACPは単に事前指示書を作ることや、蘇生を行うかを一度だけ決めることではありません。本人中心の話し合いを繰り返し、内容を記録・共有します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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