メタ分析は複数の研究結果を統計的に統合する方法|第120回医師国家試験C20

第120回医師国家試験 C20(2026年)

正答:e

問題

メタ分析〈メタアナリシス〉で正しいのはどれか。

a.観察研究は対象とならない。

b.小規模な研究の結果は反映されない。

c.結果はファンネルプロットで提示される。

d.出版バイアスを制御するための方法である。

e.複数の研究の結果を統合するための方法である。

正答の理由

メタ分析は、複数の研究の効果量などを統計的に統合して総合的な推定値を求める方法です。したがってeが正答です。研究を集めるだけで質や偏りの問題が消えるわけではなく、研究の適格性、バイアス、異質性を評価する必要があります。

各選択肢の検討

a.観察研究は対象外:観察研究を対象としたメタ分析も行われます。研究デザインに応じた評価が必要です。

b.小規模研究は反映されない:適格な研究なら統合に含めることができます。精度などに応じて重みが異なることと、全く反映されないことは別です。

c.ファンネルプロットで結果提示:統合効果の表示は通常フォレストプロットを用います。ファンネルプロットは小規模研究効果や出版バイアスを検討する手がかりです。

d.出版バイアスを制御する方法:メタ分析自体が出版バイアスを解消するわけではありません。未公表研究の扱いなどを別途評価します。

e.複数研究の結果を統合:メタ分析の基本的な役割で、正答です。

覚えるポイント

システマティックレビューとメタ分析は同義ではありません。系統的に研究を評価しても、統合が適切でなければメタ分析を行わない場合があります。ファンネルの非対称性も出版バイアスだけで生じるわけではありません。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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