N95マスクは外部放射線の遮蔽にはならない|第120回医師国家試験C17

第120回医師国家試験 C17(2026年)

正答:e

問題

放射線による外部被ばくの線量低減のために考慮する因子で誤っているのはどれか。

a.作業時間

b.空間線量率

c.遮蔽物の厚さ

d.放射線源との距離

e.N 95 マスクの着用

正答の理由

外部被ばくの低減では、線源から距離を取る、適切に遮蔽する、高線量率の場所にいる時間を短くすることを考えます。N95マスクは粒子の吸入を減らすためのもので、体外の線源から受ける放射線を遮蔽する対策ではないため、eが誤りです。

各選択肢の検討

a.作業時間:同じ線量率であれば滞在時間が短いほど被ばく線量を減らせます。

b.空間線量率:その場所で単位時間当たりに受ける線量を評価する重要な因子です。

c.遮蔽物の厚さ:材質と放射線の種類・エネルギーに合った遮蔽の厚さは線量低減に関係します。

d.線源との距離:距離を取ることは外部被ばく低減の基本です。点線源など条件を満たす場合は距離の逆二乗則で考えられます。

e.N95マスク:外部放射線の遮蔽ではないため正答です。放射性の粒子を吸入する内部被ばくへの対策とは区別します。

覚えるポイント

時間・距離・遮蔽を基本に、線量率を確認して作業を計画します。粒子を捕集するマスクが、気体状の放射性物質やあらゆる被ばくにも有効だとは考えないようにします。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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