第120回医師国家試験 C8(2026年)
正答:c
問題
疾患と末梢血所見の組合せで誤っているのはどれか。
a.骨髄線維症涙滴赤血球
b.サラセミア標的赤血球
c.ビタミン B12 欠乏症環状鉄芽球
d.高ガンマグロブリン血症赤血球連銭形成
e.血栓性血小板減少性紫斑病破砕赤血球
正答の理由
ビタミンB12欠乏ではDNA合成障害による巨赤芽球性貧血を来し、末梢血では大楕円赤血球や好中球の過分葉などを考えます。環状鉄芽球を代表的な末梢血所見としたcは不適切です。環状鉄芽球は核周囲のミトコンドリアへの鉄蓄積を反映する骨髄赤芽球の所見で、鉄芽球性貧血などで評価します。
各選択肢の検討
a.骨髄線維症と涙滴赤血球:骨髄の線維化や造血構造の変化に伴って認める組合せです。
b.サラセミアと標的赤血球:ヘモグロビン合成異常に伴い認める代表的な組合せです。
c.ビタミンB12欠乏と環状鉄芽球:ビタミンB12欠乏の代表的な末梢血所見ではなく、正答です。鉄芽球は骨髄で評価する赤芽球でもあります。
d.高ガンマグロブリン血症と連銭形成:血漿蛋白の増加に伴って赤血球が貨幣を重ねたように配列する所見です。
e.TTPと破砕赤血球:微小血管障害性溶血により赤血球が破砕され、認める組合せです。
覚えるポイント
末梢血の成熟赤血球の形と、骨髄赤芽球の所見を区別します。形態異常は診断の手がかりですが、多くは一つの疾患だけに特異的ではなく、他の検査と合わせて判断します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。