気候変動とデング熱の感染リスク拡大|第120回医師国家試験C5

第120回医師国家試験 C5(2026年)

正答:a

問題

地球環境の変化により懸念されているのはどれか。

a.気候変動によるデング熱の増加

b.海洋汚染によるクレチン症の増加

c.酸性雨による抗酸菌感染症の増加

d.オゾン層の破壊による呼吸器疾患の増加

e.森林面積の減少によるアレルギー疾患の増加

正答の理由

気温や降水・湿度の変化は、デングウイルスを媒介するネッタイシマカやヒトスジシマカの生息域・活動時期などに影響します。感染が成立しやすい地域や季節の拡大が懸念されるため、aが適切です。流行は都市化、人の移動、媒介蚊対策などにも左右され、気候だけで決まるものではありません。

各選択肢の検討

a.気候変動とデング熱:媒介蚊の分布や伝播条件への影響が知られ、正答です。

b.海洋汚染とクレチン症:先天性甲状腺機能低下症などを、海洋汚染の代表的な影響として結びつける組合せは適切ではありません。

c.酸性雨と抗酸菌感染症:この組合せは地球環境変化の代表的な健康影響として適切ではありません。

d.オゾン層破壊と呼吸器疾患:オゾン層破壊では地表に届く紫外線の増加による皮膚や眼への影響を考えます。地表付近のオゾンによる呼吸器への影響とは区別します。

e.森林減少とアレルギー疾患:森林減少の健康影響は多様ですが、この一方向の組合せを本問の最も適切な答えとしては選びません。

覚えるポイント

成層圏のオゾン層は紫外線を遮り、地表付近のオゾンは大気汚染物質となります。同じ名称でも、場所と作用を区別して整理します。気候と感染症は媒介生物の変化を介した影響も考えます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第120回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました