妊娠に伴う換気増加でPaCO2が低くなる|第120回医師国家試験C3

第120回医師国家試験 C3(2026年)

正答:a

問題

健常な妊婦において、妊娠初期に比し妊娠末期で生理的に低下するのはどれか。

a.PaCO2

b.心拍出量

c.腎血流量

d.インスリン抵抗性

e.血漿フィブリノゲン

正答の理由

妊娠ではプロゲステロンなどによって換気が促進され、二酸化炭素の排出が増えるためPaCO2が低くなります。選択肢のうち生理的な低下を示す指標としてaを選びます。PaCO2の低下は妊娠初期から始まるため、初期は非妊娠時と同じで末期になって初めて下がる、あるいは妊娠中ずっと単調に下がり続けるという意味ではありません。

各選択肢の検討

a.PaCO2:換気増加による生理的な低下を示す指標で、公式正答です。妊娠中の値は非妊娠時の基準と区別して考えます。

b.心拍出量:妊娠に伴う循環需要に応じて増加します。体位などの影響はありますが、本問の低下する指標として選びません。

c.腎血流量:妊娠中の腎循環は増加する方向の生理的変化を示します。妊娠末期にピークから変化することはあっても、本問で選ぶのはaです。

d.インスリン抵抗性:胎盤由来ホルモンなどの影響で妊娠後半に増大します。

e.血漿フィブリノゲン:妊娠に伴い増加し、凝固が亢進する方向に変化します。

覚えるポイント

妊娠の呼吸では一回換気量・分時換気量が増え、PaCO2が低下することを押さえます。生理的変化の開始時期と、妊娠全体の代表的な変化を分けて理解します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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