第120回医師国家試験 B39(2026年)
正答:c
問題
85歳の女性。右眼の視力低下を主訴に来院した。右眼視力0.03(0.5×−6.5D)であった。右眼の細隙灯顕微鏡写真(別冊No.4)を別に示す。この患者で異常をきたしている部位はどれか。
a.結膜
b.虹彩
c.水晶体
d.硝子体
e.視神経乳頭

正答の理由
細隙灯写真では、虹彩の奥の水晶体に混濁を認め、白内障が考えられます。したがって異常部位はcの水晶体です。白内障では水晶体の透明性が低下して光の通過が妨げられ、視力低下やかすみなどを生じます。
画像の見方
細隙灯の光で照らされた瞳孔内に、水晶体の混濁が見られます。これは眼底の写真ではなく、視神経乳頭を直接示した像ではありません。写真1枚と視力値だけで、他の眼疾患の合併まで否定することはできません。
各選択肢の検討
a.結膜:眼球表面を覆う組織で、今回示す瞳孔の奥の混濁部位ではありません。
b.虹彩:瞳孔を囲む組織です。今回中心となる異常はその奥の水晶体です。
c.水晶体:白内障で混濁する部位で、正答です。
d.硝子体:水晶体より後方の眼内を満たす組織で、今回の異常部位ではありません。
e.視神経乳頭:眼底にある視神経の出口で、今回の細隙灯写真に示された混濁部位ではありません。
覚えるポイント
白内障は水晶体の混濁です。視力の数値だけで手術適応を決めず、視機能と日常生活の支障、他の眼疾患などを含めて判断します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。