10か月児で認めるパラシュート反射|第120回医師国家試験B21

第120回医師国家試験 B21(2026年)

正答:e

問題

10 か月の健常な乳児に認める反射はどれか。

a.物が手掌に触れると強く握る。

b.仰臥位で頭を右側に回転すると同側の上下肢が伸展する。

c.仰臥位で頭に手を添え落下させると上肢が外転・伸展する。

d.両脇を支えて床に足をつけると歩行するような動きをする。

e.懸垂位で頭を急に床に投げ出すように向けると両手を伸ばす。

正答の理由

懸垂位で頭側を下に向けると両上肢を伸ばして体を支えようとする反応は、パラシュート反射です。生後後半に出現し、9〜10か月児の診察で確認する反応なのでeが正答です。新生児期の原始反射が消失していくことと、姿勢を保護する反応が現れることを区別します。

各選択肢の検討

a.手掌把握反射:新生児期に認める原始反射です。10か月児で物を意図して握る動作とは区別します。

b.非対称性緊張性頸反射:頭を向けた側の上下肢が伸展する原始反射で、10か月児の正常な反応として選ぶものではありません。

c.Moro反射:急な頭位変化で上肢が外転・伸展する原始反射です。通常は乳児期前半に消失します。

d.自動歩行:新生児期に足底を接地させると交互に下肢を動かす反応で、後に獲得する随意的な歩行とは異なります。

e.パラシュート反射:両上肢を伸ばして保護する反応で、10か月の健常児に認めるため正答です。

覚えるポイント

発達評価では、原始反射の消失と姿勢反応の獲得を月齢に合わせて確認します。安全に支えた状態で診察する手技であり、乳児を実際に落下させる検査ではありません。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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