第120回医師国家試験 B18(2026年)
正答:d
問題
Gram染色標本(別冊No.1 ①〜⑤)を別に示す。急性腎盂腎炎の原因菌で最も多いのはどれか。
a.①
b.②
c.③
d.④
e.⑤





正答の理由
急性腎盂腎炎の主な原因菌は大腸菌で、Gram染色ではグラム陰性桿菌として観察されます。提示像のうち赤〜桃色に染まる桿菌が多い④を選ぶため、dが正答です。複雑性尿路感染症などでは起因菌の分布が異なり、培養と感受性検査で確認します。
画像の見方
①は連鎖状の紫色球菌、②は紫色桿菌、③は好中球内外の小型の赤い菌、④は赤い桿菌、⑤は紫色の双球菌様の像です。大腸菌は④に対応するグラム陰性桿菌ですが、グラム陰性桿菌という形だけで大腸菌と断定できるわけではありません。
各選択肢の検討
a.①:グラム陽性の連鎖球菌像で、大腸菌の染色像ではありません。
b.②:グラム陽性桿菌像で、今回選ぶ大腸菌の形態と異なります。
c.③:小型のグラム陰性菌が好中球とともにみられますが、④の明瞭なグラム陰性桿菌像が設問の正答です。写真のみから菌種を断定しません。
d.④:グラム陰性桿菌像で、急性腎盂腎炎の主な起因菌である大腸菌に対応します。
e.⑤:グラム陽性双球菌を示唆する像で、大腸菌の染色像ではありません。
覚えるポイント
Gram染色の色・形・配列と、感染部位で頻度の高い菌を組み合わせて推定します。治療では培養・感受性と、閉塞などの合併因子の評価が重要です。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。