片側性の下腿浮腫と深部静脈血栓症|第120回医師国家試験B9

第120回医師国家試験 B9(2026年)

正答:d

問題

片側の下腿浮腫をきたすことが多いのはどれか。

a.肝硬変

b.橋本病

c.うっ血性心不全

d.深部静脈血栓症

e.ネフローゼ症候群

正答の理由

深部静脈に血栓ができると、その側の静脈還流が妨げられ、片側の下肢腫脹を来しやすくなります。他の選択肢は全身性の機序による浮腫が中心で、両側性になりやすい病態です。浮腫の左右差は原因を考える手掛かりですが、左右差だけで確定診断はできません。

各選択肢の検討

a.肝硬変:低アルブミン血症などを背景とする全身性・両側性の浮腫が典型です。

b.橋本病:甲状腺機能低下を伴えば粘液水腫などを来しますが、片側の下腿に限局する原因としては優先しません。

c.うっ血性心不全:静脈圧上昇や体液貯留によって、一般に両側の下腿浮腫を来します。

d.深部静脈血栓症:局所の静脈還流障害により片側性の浮腫を来しやすく、正答です。両側に生じることもあります。

e.ネフローゼ症候群:大量蛋白尿と低アルブミン血症などに関連した全身性・両側性の浮腫が中心です。

覚えるポイント

急に片脚が腫れたときは深部静脈血栓症を評価します。血栓が肺動脈へ移動すると肺血栓塞栓症となるため、呼吸困難・胸痛などの合併にも注意します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第120回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました