花粉症と眼のかゆみに対する抗アレルギー点眼薬|第120回医師国家試験A53

第120回医師国家試験 A53(2026年)

正答:c

問題

18 歳の女子。眼の搔痒感を主訴に来院した。既往歴に花粉症がある。両上眼瞼結膜の写真(別冊No. 23)を別に示す。この疾患に対して有効な点眼薬はどれか。

a.抗菌薬

b.人工涙液

c.抗アレルギー薬

d.副交感神経刺激薬

e.炭酸脱水酵素阻害薬別冊No. 23

別冊No.23:充血した上眼瞼結膜の写真1
出典:厚生労働省・第120回A別冊(原本の該当ページ)
別冊No.23:充血した上眼瞼結膜の写真2
出典:厚生労働省・第120回A別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

眼のかゆみと花粉症の既往、両眼の眼瞼結膜所見からアレルギー性結膜炎を考えます。アレルギー反応を抑える抗アレルギー点眼薬が有効です。症状や角膜病変の有無、重症度に応じて治療を調整します。

画像の見方

両側の上眼瞼結膜に充血がみられます。強いかゆみとアレルギー歴を合わせて判断する所見です。写真から巨大乳頭や角膜病変が明らかとはいえず、春季カタルやコンタクトレンズ関連の巨大乳頭結膜炎まで断定しません。

各選択肢の検討

a.抗菌薬:細菌感染に対する薬です。アレルギー性炎症自体を抑える第一選択ではありません。

b.人工涙液:眼表面の洗浄や保湿の補助になりますが、今回の疾患に対して直接アレルギー反応を抑える薬はcです。

c.抗アレルギー薬:ヒスタミンの作用などを抑え、眼のかゆみを含むアレルギー症状を改善します。

d.副交感神経刺激薬:主に縮瞳や眼圧下降などを目的に用い、今回のアレルギー性結膜炎に対する治療薬ではありません。

e.炭酸脱水酵素阻害薬:房水産生を抑えて眼圧を下げる薬で、アレルギー性結膜炎の治療薬ではありません。

覚えるポイント

眼のかゆみはアレルギー性結膜炎の重要な手掛かりです。こすらず、抗原への接触を減らす対策も行います。疼痛や視力低下があれば他疾患や角膜病変も評価します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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