第120回医師国家試験 A9(2026年)
正答:b
問題
気管支喘息の治療中の患者で、発作性上室頻拍を生じ、迷走神経刺激により頻拍
発作の停止がない場合に、初期治療で適切なのはどれか。
a.β 遮断薬投与
b.カルシウム拮抗薬投与
c.カルディオバージョン
d.アデノシン三リン酸投与
e.カテーテルアブレーション
正答の理由
迷走神経刺激で停止しない上室頻拍では、房室結節の伝導を抑える薬剤が選択肢になります。しかしATPは気管支喘息を悪化させるおそれがあります。本問では喘息の併存を踏まえ、ベラパミルなどの非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬を選びます。
各選択肢の検討
a:β遮断薬は気管支攣縮の懸念があり、この設問の初期治療としては選びません。
b:正しい。ここでいうカルシウム拮抗薬は、房室結節伝導を抑えるベラパミルなどです。降圧用の薬剤を何でも使うという意味ではありません。
c:循環動態が不安定なら同期下カルディオバージョンを優先しますが、本問ではそのような所見は示されていません。
d:ATPは喘息を悪化させるおそれがあるため避けます。
e:アブレーションは根治療法になり得ますが、今起きている発作への初期対応として選ぶものではありません。
覚えるポイント
上室頻拍の治療は、循環動態と併存疾患を先に確認。喘息があればATPを機械的に選ばないこと。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。