アルコール多飲とWernicke脳症の複視|第120回医師国家試験A7

第120回医師国家試験 A7(2026年)

正答:e

問題

アルコール多飲に伴う神経障害の訴えで特徴的なのはどれか。

a.「顔が痛い」

b.「飲み込みづらい」

c.「目が閉じにくい」

d.「耳が聞こえづらい」

e.「ものが 2 つに見える」

正答の理由

アルコール多飲に伴う栄養障害では、ビタミンB1欠乏によるWernicke脳症が重要です。眼球運動障害、運動失調、意識・精神状態の変化が代表的で、眼球運動の異常によって複視を訴えることがあります。三つの徴候がすべてそろうとは限りません。

各選択肢の検討

a:顔面痛は三叉神経痛などを考える症状で、本問の代表的な訴えではありません。

b:嚥下障害には多くの原因がありますが、ここでは眼球運動障害による複視を選びます。

c:閉眼困難では顔面神経麻痺などを考えます。

d:難聴は本問で押さえる特徴的な訴えではありません。

e:正しい。「ものが2つに見える」は複視で、眼球運動障害を示唆します。

覚えるポイント

多飲・低栄養に、複視や眼振、ふらつき、意識変化が加わればWernicke脳症を考えます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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