第120回医師国家試験 A3(2026年)
正答:c
問題
重症化した拡張型心筋症に対し、現時点で我が国で行われていないのはどれか。
a.緩和ケア
b.心臓移植
c.遺伝子治療
d.僧帽弁置換術
e.植込み型除細動器〈ICD〉植込み術
正答の理由
本問は、第120回の出題時点において我が国で行われている治療を問うものです。重症の拡張型心筋症では、病状に応じて心臓移植、不整脈に対するデバイス治療、合併した僧帽弁逆流への介入、症状緩和を検討します。遺伝子検査が診療に用いられることと、遺伝子治療が標準的に行われることを区別します。
各選択肢の検討
a:緩和ケアは重症心不全でも行います。移植などの治療検討と両立します。
b:適応条件を満たす重症心不全では、心臓移植が治療の選択肢になります。
c:正しい選択肢です。出題時点の国内の通常診療として行われていない治療を選びます。遺伝子検査とは異なります。
d:高度の僧帽弁逆流を伴う場合には弁への外科的介入が検討されます。全例に置換術を行うという意味ではありません。
e:適応を満たす患者では、致死性心室性不整脈への対策としてICDを用います。
覚えるポイント
「遺伝子検査」と「遺伝子治療」を混同しない。実施状況を問う設問は、出題時点を基準に読みます。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。