第119回医師国家試験 F9(2025年)
正答:b
問題
治療薬Aの疾患Bに対する治療効果を調べるための臨床試験を行った。疾患B患者を対象として、治療薬A投与群〈介入群〉とプラセボ投与群〈対照群〉にランダムに割り付けた。対象者数は240人で、治療効果を3日目症状消失率で比較検討した。得られた結果を表に示す。
| 介入群 | 対照群 | P値 | |
|---|---|---|---|
| 対象者数 | 120人 | 120人 | |
| 3日目症状消失率 | 28% | 15% | 0.02 |
この臨床試験の統計解析手法はどれか。
a.t 検定
b.χ2 検定
c.生存分析
d.線形回帰
e.比例ハザードモデル
正答の理由
評価するのは3日目に症状が消失したかどうかという二値の結果です。独立した介入群と対照群の割合を比較しているため、選択肢ではχ2検定が適切です。平均値の比較や消失までの時間の解析ではありません。
各選択肢の検討
t検定:連続量の平均値を比較する代表的手法です。
χ2検定:群と症状消失の有無を分割表にして割合の差を検討できます。
生存分析:症状消失までの時間など、時間とイベントを扱います。
線形回帰:連続量を目的変数とする解析が基本です。本問の二値結果の単純比較に選ぶ手法ではありません。
比例ハザードモデル:時間経過とイベント発生のハザードを説明変数で分析する手法です。
覚えるポイント
同じ臨床試験でも「3日目の消失率」と「消失までの日数」では適切な解析が変わります。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。