在宅でも緩和ケアを実施できる|第119回医師国家試験B3

第119回医師国家試験 B3(2025年)

正答:a

問題

在宅医療で正しいのはどれか。

a.緩和ケアは在宅医療の中で実施できる。

b.緊急時に行う在宅医療は訪問診療と呼ばれる。

c.使用した注射針は一般廃棄物として処理する。

d.我が国では病院よりも在宅で死亡する場合が多い。

e.訪問看護を利用する場合は介護保険よりも医療保険が優先される。

正答の理由

緩和ケアは病院内に限らず、自宅などの療養場所でも訪問診療・訪問看護などを組み合わせて実施できるため、aが正解です。定期的な訪問診療と、求めに応じた往診の違い、訪問看護で用いる保険の原則と例外も区別します。

各選択肢の検討

a.緩和ケアは在宅医療の中で実施できる:痛みを含む身体症状や心理社会的なつらさに対するケアを在宅でも行えます。

b.緊急時に行う在宅医療は訪問診療と呼ばれる:求めに応じて臨時に患家へ出向く診療は往診です。訪問診療は計画的・定期的に行います。

c.使用した注射針は一般廃棄物として処理する:使用済み注射針を通常の家庭ごみと同様に排出する扱いは不適切です。環境省は医療機関へ持ち込み、感染性廃棄物として処理する方法を示しています。なお、患者・家族の自己注射により家庭から出る廃棄物は法的には一般廃棄物であり、訪問診療等で医療従事者が使用した針や、回収後の処理方法と区別します。

d.我が国では病院よりも在宅で死亡する場合が多い:試験当時の日本では、自宅より病院で死亡する割合が大きく、この記載は誤りです。

e.訪問看護を利用する場合は介護保険よりも医療保険が優先される:要介護・要支援認定がある人では原則として介護保険が優先され、末期の悪性腫瘍や特別訪問看護指示書による場合などに医療保険となります。

覚えるポイント

在宅でも緩和ケアを提供できます。注射針では「家庭由来の廃棄物の法的区分」と「通常ごみに混ぜず回収し、感染性廃棄物として安全に処理する方法」を区別します。家庭由来のものが全て産業廃棄物になる、という理解は誤りです。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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