双胎間輸血症候群は胎盤の血管吻合が原因|第119回医師国家試験A49

第119回医師国家試験 A49(2025年)

正答:d

問題

30歳の経産婦(2妊1産)。妊娠20週、妊婦健康診査のために来院した。妊娠初期の経腟超音波像(別冊No.18)を別に示す。妊娠17週で2児の羊水量に差を認めたため、それ以降週1回の外来通院で経過観察されていた。胎児超音波検査で、第1児に羊水過多と胎児水腫を認め、第2児に羊水過少を認めた。

この疾患の原因はどれか。

a.骨髄

b.臍帯

c.子宮

d.胎盤

e.羊膜

一つの胎囊内に2児を認める妊娠初期の画像。
別冊No.18:妊娠初期の経腟超音波像 / 出典:厚生労働省・第119回A別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

一絨毛膜性双胎を背景に、一児の羊水過多・胎児水腫と他児の羊水過少を認め、双胎間輸血症候群を考えます。dの胎盤に存在する児間の血管吻合を介した血流の不均衡が原因です。受血児は循環血液量が増えて多尿・羊水過多となり、供血児は循環血液量が減って乏尿・羊水過少となります。

画像の見方

妊娠初期の画像で一つの胎囊内に2児を認め、一絨毛膜性双胎を考える所見です。後の羊水過多・過少と胎児水腫を合わせ、双胎間輸血症候群を評価します。

各選択肢の検討

a.骨髄:二児間の血流不均衡を生む病変の主座ではありません。

b.臍帯:本疾患の原因となる児間血管吻合は、共有する胎盤内に存在します。

c.子宮:子宮そのものの異常を原因とする病態ではありません。

d.胎盤:正しい。共有胎盤内の吻合血管を通じた不均衡な輸血が起こります。

e.羊膜:羊水量の差は病態の結果であり、羊膜そのものが輸血の原因ではありません。

覚えるポイント

一絨毛膜性双胎で羊水量に大きな差が出現したら、胎盤吻合血管による双胎間輸血症候群を考えます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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