第119回医師国家試験 A4(2025年)
正答:e
問題
疾患と好発部位の組合せで誤っているのはどれか。
| 選択肢 | 疾患 | 好発部位 |
|---|---|---|
| a | 疥癬 | 外陰部 |
| b | ケロイド | 耳介 |
| c | 脂腺母斑 | 頭部 |
| d | 血管性浮腫 | 口唇 |
| e | ケラトアカントーマ | 臍部 |
正答の理由
ケラトアカントーマは、顔面など日光にさらされる部位に生じやすく、短期間で増大して中央に角栓を伴う結節を形成します。臍部を好発部位とするeが誤りです。残りの疾患と部位は代表的な組合せです。
各選択肢の検討
a.疥癬―外陰部:正しい組合せです。特に男性の外陰部には強いかゆみを伴う結節を生じることがあります。
b.ケロイド―耳介:正しい組合せです。耳、特に耳垂は好発部位で、ピアスなどの傷を契機に生じることがあります。
c.脂腺母斑―頭部:正しい組合せです。頭部や顔面に先天性の病変としてみられ、頭部では脱毛斑となります。
d.血管性浮腫―口唇:正しい組合せです。口唇や眼瞼などに急に腫脹を生じます。
e.ケラトアカントーマ―臍部:誤った組合せです。代表的な好発部位は顔面などの露光部です。
覚えるポイント
皮膚疾患は形だけでなく分布も診断の手掛かりです。中央角栓を伴う急速発育性の結節では、ケラトアカントーマと有棘細胞癌の鑑別が必要になります。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第119回医師国家試験問題および正答
- 日本皮膚科学会:皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン・ケラトアカントーマ
- 日本皮膚科学会:疥癬診療ガイドライン
- 日本皮膚科学会:ケロイドの症状
- 日本皮膚科学会:脂腺母斑
- 厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル・血管性浮腫
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。