骨盤外傷が疑われる患者の体位変換|第118回医師国家試験F3

第118回医師国家試験 F3(2024年)

正答:e

問題

骨盤外傷を疑う患者の診察で誤っているのはどれか。

a.血圧変化を確認する。

b.下肢脚長差を確認する。

c.骨盤周辺の打撲痕を確認する。

d.外尿道口からの出血を確認する。

e.背部の外傷は側臥位にして確認する。

正答の理由

不安定な骨盤骨折では、安易な側臥位への体位変換で骨折部が動き、血餅の破綻や出血増加を起こす危険がある。背部観察のために一律に側臥位とするeが誤りである。生命を守るための気道処置など必要な場合を除き、画像・循環状態・骨盤安定性を評価し、適切に支持して体位変換する。

各選択肢の検討

a:正しい。骨盤内出血による循環不全を見逃さない。

b:正しい。骨盤輪や股関節周囲損傷による変形の評価に役立つ。

c:正しい。受傷部位と外力を推定する情報になる。

d:正しい。尿道損傷を疑う所見で、尿道カテーテル挿入前にも重要である。

e:誤り。骨盤を不安定化させる体位変換を安易に行わない。

覚えるポイント

背部の観察自体が不要なのではない。骨盤の安定性と出血リスクに応じた方法・時機を選ぶ。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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