第118回医師国家試験 E16(2024年)
正答:a
問題
乳癌を疑う所見で誤っているのはどれか。
a.乳汁分泌
b.乳頭陥凹
c.えくぼ徴候
d.橙皮様変化
e.大胸筋に固着した腫瘤
正答の理由
乳汁の分泌は授乳や高プロラクチン血症などでみられ、乳癌を疑う典型的な分泌物ではないためaが誤りです。乳癌では血性などの異常な乳頭分泌、新たな乳頭陥凹、皮膚の引きつれ、橙皮様変化や周囲組織への固定に注意します。
各選択肢の検討
a.乳汁分泌:誤り。乳汁分泌と、乳癌で問題になる血性などの非乳汁性の乳頭分泌を区別します。
b.乳頭陥凹:腫瘍が乳頭周囲の組織を牽引すると、新たな陥凹を来すことがあります。
c.えくぼ徴候:腫瘍が支持組織を牽引すると皮膚にくぼみを生じます。
d.橙皮様変化:皮膚のリンパ流障害に伴う浮腫で、オレンジの皮のような外観になります。
e.大胸筋に固着した腫瘤:胸壁方向への進展を疑わせる所見です。
覚えるポイント
乳汁性分泌と血性などの異常乳頭分泌を区別する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。