第118回医師国家試験 E2(2024年)
正答:b
問題
メタ分析〈メタアナリシス〉で正しいのはどれか。
a.エビデンスレベルは低い。
b.複数の研究を統合できる。
c.出版バイアスは考慮しなくてよい。
d.無作為化比較対照試験と同義である。
e.研究者自身が対象集団に直接働きかけてデータを収集する。
正答の理由
メタアナリシスは、適切に選ばれた複数の研究結果を統計学的に統合して効果などを推定する方法であるため、bが正解です。研究間の異質性や研究自体のバイアスも評価する必要があります。
各選択肢の検討
a.エビデンスレベルは低い:一律に低いとはいえません。ただし統合しただけで質が高くなるわけでもありません。
b.複数の研究を統合できる:正しい。各研究の結果を重み付けして統合します。
c.出版バイアスは考慮しなくてよい:有意な結果などが公表されやすい偏りは統合結果にも影響するため評価が必要です。
d.無作為化比較対照試験と同義:RCTは個々の研究デザインであり、それらの結果を統合する方法とは区別します。
e.研究者自身が対象集団に直接働きかける:新たな介入による一次データ収集を指し、メタアナリシスの定義ではありません。
覚えるポイント
システマティックレビューは研究の系統的な検索・選択・評価を行い、メタアナリシスは結果を統計学的に統合する部分です。必ず統合できるとは限りません。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第118回医師国家試験問題および正答
- Cochrane Handbook:Chapter 10 — Meta-analyses
- Cochrane Handbook:Chapter 13 — Missing evidence
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。