急激な糖尿病発症とケトアシドーシスのスクリーニング|第118回医師国家試験D70

第118回医師国家試験 D70(2024年)

正答:a・d

問題

35歳の男性。体重減少を主訴に来院した。昨年の健康診断で異常を指摘されなかった。10日前に発熱と咽頭痛があった。その後、のどの渇きが出現し排尿回数が増えた。悪心を自覚し食事量が低下した。最近1週間で体重が5 kg減っている。意識は清明。身長173 cm、体重61 kg。体温36.8 °C。脈拍96/分、整。血圧108/80 mmHg。呼吸数20/分。SpO2 98 % (room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。

まず確認すべき尿検査項目はどれか。2つ選べ。

a.糖

b.潜血

c.蛋白

d.ケトン体

e.ウロビリノーゲン

正答の理由

口渇、多尿、急な体重減少は高血糖による浸透圧利尿と脱水を疑わせる。悪心・食事量低下もあり、インスリン不足によるケトーシス、糖尿病性ケトアシドーシスを確認するため、尿糖と尿ケトン体を調べる。実際には血糖、血中ケトン体、電解質、血液ガスなども速やかに評価する。病歴だけで病型を確定しない。

各選択肢の検討

a:正しい。高血糖に伴う尿糖排泄を確認する。

b:血尿の評価で、今回の病態の初期確認では優先しない。

c:腎障害の評価だが、急激な口渇・多尿・体重減少の確認には尿糖とケトン体を優先する。

d:正しい。インスリン不足によるケトン体増加を確認する。

e:溶血や肝胆道疾患などの評価に用いる。

覚えるポイント

急な口渇・多尿・体重減少に悪心が加われば、ケトアシドーシスを見逃さない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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