第118回医師国家試験 C13(2024年)
正答:e
問題
自我障害の訴えでないのはどれか。
a.「自分の考えが他人に操られています」
b.「自分の考えが抜き取られてしまいます」
c.「自分の考えでない考えが勝手に浮かんできます」
d.「自分の考えが電波に乗って世界中に伝わっています」
e.「自分の考えなど取るに足らない価値のないものです」
正答の理由
自我障害では思考を自分のものとして感じられない、他人に操作・挿入・奪取される、外に漏れると感じるなど、思考の自己所属感や自他の境界に異常を生じます。eは考えの価値を低く評価する訴えであり、それ自体は自我障害ではありません。
各選択肢の検討
a.他人に操られる:作為思考など、思考の能動性の障害です。
b.考えが抜き取られる:思考奪取です。
c.自分のものでない考えが入る:思考吹入〈思考挿入〉を考えます。
d.考えが世界へ伝わる:思考伝播です。
e.考えが取るに足らず無価値:正答。自己評価の低下や抑うつ的な認知に関する内容で、思考の自己所属感の異常とは異なります。
覚えるポイント
一つの発言だけで精神疾患の診断を確定せず、症状の構造と経過を評価します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。