第118回医師国家試験 B36(2024年)
正答:a
問題
54歳の女性。飲酒後転倒して顔面を強打したため救急外来を受診した。頭部単純CTで異常を認めない。額の開放創を縫合した。額の縫合後写真(別冊No. 4)を別に示す。
患者への帰宅前の指導で正しいのはどれか。
a.「自宅で洗顔をしてもよいです」
b.「抜糸する時は入院が必要です」
c.「寝る時は枕をしないでください」
d.「痛み止めの薬を服用しないでください」
e.「吐き気があるときは翌日に受診してください」

正答の理由
aです。額の縫合創では、担当医の指示に従って自宅で優しく洗顔し、汚れを落として清潔に保ちます。創を強くこすったり長く浸したりすることは避けます。頭部CTが正常でも、帰宅後に嘔吐、頭痛の増悪、意識の変化などが出れば待たずに相談・再診します。
画像の見方
額の創縁が糸で寄せられており、周囲に打撲による腫れ・変色があります。縫合した創は強くこすらず清潔に保ちます。写真だけで遅発性頭蓋内出血を除外できないため、嘔吐や意識変化などの再受診目安も伝えます。
各選択肢の検討
a.自宅で洗顔:創をこすらず清潔にするケアは可能です。開始時期や被覆方法は処置時の指示に従います。
b.抜糸に入院:通常は外来で行えます。
c.枕を使わない:一律に禁止する必要はなく、頭部をやや高くすると腫れの軽減に役立ちます。
d.鎮痛薬禁止:適切な鎮痛薬は使用できます。処方・指示を守ります。
e.吐き気なら翌日:頭部外傷後の新たな症状や悪化は直ちに医療者へ連絡し、必要に応じ再診します。
覚えるポイント
傷の処置だけでなく、遅れて出る頭部外傷症状と再受診の目安を伝えます。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。