直接死因だけでなく原因の連鎖から外因死を判断する|第118回医師国家試験B18

第118回医師国家試験 B18(2024年)

正答:c

問題

死亡診断書および死体検案書の一部(別冊No.2)を別に示す。

Ⅰ欄の記載で外因死はどれか。

a.A

b.B

c.C

d.D

e.E

Aは虫垂炎と腹膜炎、Bは老衰と誤嚥性肺炎、Cは絞頸と低酸素脳症の因果関係。
別冊No.2:死亡原因欄A〜C / 出典:厚生労働省・第118回B別冊(原本の該当ページ)
Dは深部静脈血栓症と肺塞栓、Eは高血圧症と脳幹出血の因果関係。
別冊No.2:死亡原因欄D・E / 出典:厚生労働省・第118回B別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

cのCです。Cは「絞頸」が原因となり「低酸素脳症」に至った死亡です。頸部への外力による死亡であり、直接死因が低酸素脳症でも外因死に分類します。死亡の原因欄は、直接死因だけでなく下段に記された原因の連鎖も確認します。

画像の見方

Ⅰ欄の上段(ア)が直接死因、その下の(イ)が直接死因を引き起こした原因です。Cでは(イ)の絞頸という外力が(ア)の低酸素脳症を起こしています。ほかの4例では、図に記された原因の連鎖は疾病や老衰です。

各選択肢の検討

a.A:急性虫垂炎に続く化膿性腹膜炎で、示された原因は疾病です。

b.B:老衰を背景とする誤嚥性肺炎であり、図の記載では外的な窒息事故ではありません。

c.C:絞頸に起因する低酸素脳症であり、外因死です。

d.D:深部静脈血栓症から肺塞栓に至った疾病による死亡です。

e.E:高血圧症を背景とする脳幹出血で、示された原因は疾病です。

覚えるポイント

外因の有無は最終的に生じた病態名だけでは決まりません。原因の連鎖と死亡状況を確認します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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