第118回医師国家試験 A6(2024年)
正答:d
問題
疾患とその原因の組合せで誤っているのはどれか。
| 選択肢 | 疾患 | 原因 |
|---|---|---|
| a | 肝細胞癌 | 肝硬変 |
| b | 食道腺癌 | Barrett食道 |
| c | 胆道癌 | 先天性胆道拡張症 |
| d | 膵管癌 | 膵・胆管合流異常症 |
| e | 胃癌 | ヘリコバクター・ピロリ感染症 |
正答の理由
膵・胆管合流異常症では膵液が胆道へ逆流し、胆道癌、とくに胆囊癌の発生リスクが高くなります。膵管癌の代表的な原因として対応させたdが、本問では誤りです。他の組合せは発癌の背景として知られています。
各選択肢の検討
a.肝細胞癌―肝硬変:慢性肝障害・肝硬変は肝細胞癌の重要な発癌背景です。
b.食道腺癌―Barrett食道:Barrett食道を背景に食道腺癌が発生することがあります。
c.胆道癌―先天性胆道拡張症:胆道の慢性炎症などによって胆道癌のリスクが高まります。
d.膵管癌―膵・胆管合流異常症:誤り。合流異常で重要なのは胆道癌との関連です。膵管癌の代表的背景には慢性膵炎などがあります。
e.胃癌―ヘリコバクター・ピロリ感染症:H. pylori感染に伴う慢性胃炎は胃癌の重要なリスクです。
覚えるポイント
発癌リスクと「必ず癌になること」は区別します。また、膵・胆管合流異常で膵癌の報告が全くないと断定するのではなく、典型的な関連臓器を問う設問として整理します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。