第117回医師国家試験 F1(2023年)
正答:c
問題
Tリンパ球機能低下による日和見感染症でないのはどれか。
a.粟粒結核
b.食道カンジダ症
c.肺炎球菌性肺炎
d.ニューモシスチス肺炎
e.サイトメガロウイルス感染症
正答の理由
Tリンパ球機能低下では結核の播種化、食道カンジダ症、ニューモシスチス肺炎、サイトメガロウイルス感染症が問題になります。肺炎球菌は一般集団にも肺炎を起こす細菌で、この中では細胞性免疫不全に特徴的な日和見感染として扱わない選択肢です。
各選択肢の検討
a.細胞性免疫低下により結核の全身播種を生じやすくなります。
b.食道カンジダ症は細胞性免疫不全を疑う代表的感染症です。
c.正解。莢膜を持つ肺炎球菌への防御には抗体・補体・脾機能も重要です。HIV感染者でも肺炎球菌性肺炎は増加するため、免疫低下と無関係という意味ではありません。
d.CD4陽性T細胞減少で発症しやすくなる代表的日和見感染症です。
e.高度の細胞性免疫低下で再活性化し、網膜炎・消化管病変などを起こします。
覚えるポイント
典型的な細胞性免疫不全の感染症と、一般細菌による肺炎を区別する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。