第117回医師国家試験 E32(2023年)
正答:c
問題
4歳の男児。自宅で径3 cmのぶどうを食べたとき、急に激しくむせて顔色が悪くなったため救急車で搬入された。救急車内では、意識はあるが両手で首をつかんで苦しそうにしており、救急隊員によりHeimlich法が実施されたが状況は改善しなかった。病院到着直後にモニターを装着していると意識を失った。頸動脈を触知しない。
直ちに行う処置として適切なのはどれか。
a.開胸手術
b.静脈路確保
c.心肺蘇生法
d.背部叩打法
e.気管支鏡下摘出術
正答の理由
異物による窒息から意識を失い、頸動脈も触知できず心停止です。胸骨圧迫を開始し、気道を開けて換気する際には見える異物だけを除去します。異物除去の準備や静脈路確保のために心肺蘇生を遅らせません。
各選択肢の検討
a.この病態の初期処置ではありません。
b.必要に応じて並行しますが、胸骨圧迫と換気が先です。
c.正しい。小児の窒息性心停止では胸骨圧迫と人工呼吸を含む心肺蘇生を行います。
d.意識消失・心停止後は背部叩打の反復より心肺蘇生へ移行します。
e.確実な異物除去が必要ですが、心停止への蘇生を開始してから専門的気道管理を並行します。
覚えるポイント
窒息が心停止へ進行した時点で、直ちにCPRへ移る。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。