三角筋注射が遠位へずれると橈骨神経損傷に注意|第117回医師国家試験E9

第117回医師国家試験 E9(2023年)

正答:d

問題

成人の三角筋での筋肉注射で、注射部位が遠位側にずれると起こりやすくなる合併症はどれか。

a.肩関節障害

b.肩腱板損傷

c.血栓性静脈炎

d.橈骨神経損傷

e.上腕動脈損傷

正答の理由

三角筋の適切な部位より遠位側に穿刺すると、上腕骨の後方から外側を走行する橈骨神経を損傷する危険が高まり、dを選びます。肩峰などの解剖学的指標、筋量、皮下脂肪、上肢の位置を確認して注射部位と針長を選びます。

各選択肢の検討

a.高すぎる穿刺による肩関節・滑液包への誤注入が問題になります。

b.肩峰近くで高すぎる注射等により損傷が問題になり、遠位へのずれに最も対応するのは橈骨神経です。

c.筋肉内注射で遠位にずれることに特有の代表的合併症ではありません。

d.正しい。橈骨神経損傷では手関節・指の伸展障害などを来し得ます。

e.上腕動脈は主に上腕内側を走り、三角筋遠位の注射による代表的神経障害とは異なります。

覚えるポイント

注射は解剖学的な安全部位を確認し、高すぎても低すぎても組織障害に注意する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第117回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました