小児欠神てんかんの脳波と症状|第117回医師国家試験D63

第117回医師国家試験 D63(2023年)

正答:d

問題

7歳の女児。時々、動作が止まったり、会話が途切れたりすることを主訴に両親に連れられて来院した。成長や発達に異常を認めない。既往歴に特記すべきことはない。身体所見に異常を認めない。過呼吸時の脳波(別冊No.26)を別に示す。

この脳波所見が出現したときの症状はどれか。

a.閉眼する。

b.四肢を強直させる。

c.顔色が蒼白になる。

d.呼びかけに反応しない。

e.頭部が前屈し両上肢が挙上する。

小児欠神てんかんの脳波と症状
別冊No.26 / 出典:厚生労働省・第117回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

正常発達の学童が短時間の動作・会話停止を繰り返し、過呼吸で全般性約3 Hz棘徐波複合が誘発されていることから典型欠神発作を考えます。発作中は意識・応答性が障害され、呼びかけに反応しません。

画像の見方

正常に近い背景活動から突然、両側同期性・全般性の規則的な棘徐波複合が出現しています。1秒のスケールに照らして約3 Hzで反復しており、典型欠神発作の脳波所見です。

各選択肢の検討

a.欠神発作は開眼したまま凝視することが多く、閉眼を特徴とはしません。

b.全般強直発作などの所見で、典型欠神発作の主症状ではありません。

c.失神などでみられますが、今回の全般性棘徐波に対応する主要所見ではありません。

d.正しい。短時間、応答性が途切れます。

e.てんかん性スパズムなどを考える動作で、今回の年齢・脳波・発作と合いません。

覚えるポイント

会話が瞬間的に途切れる学童では欠神発作を疑い、過呼吸による誘発と脳波を確認する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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