運動チックと音声チックが持続するTourette症候群|第117回医師国家試験D35

第117回医師国家試験 D35(2023年)

正答:b

問題

10歳の男児。体を後方にそらす運動や無意味な言葉を繰り返し発するようになり、両親に連れられて来院した。6歳ごろから顔をゆがめる、首を振るなどの運動を繰り返し、突然声を発したり咳払いをしたりするようになった。8歳以降は拍手やジャンプなど、より複雑な運動も繰り返すようになった。汚い言葉を繰り返し発することもあるという。

この児で最も考えられる疾患はどれか。

a.分離不安症

b.Tourette 症候群

c.自閉スペクトラム症

d.吃音症〈小児期発症流暢症〉

e.注意欠陥多動障害〈ADHD〉

正答の理由

幼児期から多種類の運動チックと音声チックが1年以上にわたって持続しており、Tourette症候群を考えます。汚言はみられることがありますが、診断に必須ではありません。

各選択肢の検討

a.分離不安症:養育者などとの分離に対する不安を主症状とします。

b.Tourette 症候群:正しい。持続する複数の運動チックと音声チックに合います。

c.自閉スペクトラム症:反復行動はあり得ますが、社会的コミュニケーションの特徴などを含めて評価します。本例はチックの経過が典型的です。

d.吃音症〈小児期発症流暢症〉:発語の流暢性の障害で、運動チックを含む本例とは異なります。

e.注意欠陥多動障害〈ADHD〉:併存することはありますが、運動・音声チックそのものを説明する診断ではありません。

覚えるポイント

多種類の運動チック+音声チックが小児期から1年以上持続すればTourette症候群を考える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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