腎硬化症と透析導入原因の推移|第117回医師国家試験D4

第117回医師国家試験 D4(2023年)

正答:e

問題

腎硬化症について正しいのはどれか。

a.初期から尿に赤血球円柱が出現する。

b.しばしばネフローゼ症候群を呈する。

c.140/90 mmHg 以下の降圧は推奨されない。

d.レニン・アンジオテンシン系抑制薬は禁忌である。

e.新規に透析を導入する原因疾患として患者数が増加傾向である。

正答の理由

出題時点では、腎硬化症による新規透析導入が増加傾向でした。日本透析医学会の2021年集計でも導入原疾患の18.2%を占めています。各年の増減を無条件に一般化せず、出題時点の推移として理解します。

各選択肢の検討

a.初期から尿に赤血球円柱が出現する。:赤血球円柱は糸球体腎炎などを考える所見で、初期の腎硬化症に典型的ではありません。

b.しばしばネフローゼ症候群を呈する。:通常は軽度から中等度の蛋白尿で、ネフローゼ症候群がしばしば起こるとはいえません。

c.140/90 mmHg 以下の降圧は推奨されない。:血圧管理は重要で、140/90mmHg以下への降圧が一律に推奨されないわけではありません。

d.レニン・アンジオテンシン系抑制薬は禁忌である。:蛋白尿などの病態に応じて使用します。腎機能やカリウムを確認する必要はありますが、一律の禁忌ではありません。

e.新規に透析を導入する原因疾患として患者数が増加傾向である。:正しい。出題時点の透析導入原因として増加傾向でした。

覚えるポイント

腎硬化症は高血圧・血管病変と関係し、蛋白尿と腎機能に応じた血圧管理が重要。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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