個人用防護具を脱ぐ場所は前室|第117回医師国家試験C43

第117回医師国家試験 C43(2023年)

正答:d

問題

75歳の男性。医療スタッフが個人用防護具を使用した対応が必要な感染症で入院した。慢性閉塞性肺疾患の既往があり、現在も咳嗽を認める。この患者の病室の間取り図を示す。廊下で個人防護具を着用し入室して診察した。

診察後、使用した個人用防護具を脱衣するのに最も適切なのはどこか。

a.①

b.②

c.③

d.④

e.⑤

①〜③は病室内、④は洗面台のある前室、⑤は共用廊下。
問題本文の図:病室・前室と廊下の位置関係 / 出典:厚生労働省・第117回C問題(原本の該当ページ)

正答の理由

患者に近い場所で再曝露を受けず、汚染した防護具を共用の廊下へ持ち出さない場所として、病室と廊下の間の前室④が最も適切です。防護具の表面に触れないように脱ぎ、手指衛生を行います。空気感染予防策の呼吸用防護具は病室を出て扉を閉めてから外すなど、感染経路と施設の手順に応じて防護具ごとの脱衣場所・順序を確認します。

画像の見方

患者のベッドは病室の下側にあり、①〜③は同じ病室内です。④は病室側と廊下側の二つの引き戸の間にある洗面台付きの前室で、⑤は共用廊下に位置します。

各選択肢の検討

a.①:病室内のベッド間であり、患者からの飛沫等に再曝露される可能性があります。

b.②:患者のベッドに近い病室内であり、脱衣場所として適切ではありません。

c.③:病室内の通路であり、前室がある本例では④を選びます。

d.④:正しい。病室との間の引き戸を越えた前室で、洗面台もあります。

e.⑤:共用廊下まで汚染した防護具を持ち出すことになるため不適切です。

覚えるポイント

脱衣の区域と手指衛生を確保します。N95等の呼吸用防護具は空気感染隔離室の外へ出て扉を閉めてから外すなど、感染経路と施設の手順に従って扱います。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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