失神の誘因と完全房室ブロック|第117回医師国家試験B20

第117回医師国家試験 B20(2023年)

正答:d

問題

失神をきたしうる疾患と失神の誘因との組合せで誤っているのはどれか。

a.起立性低血圧 ── α遮断薬投与

b.頸動脈洞症候群 ── 頸部の伸展

c.Brugada症候群 ── 発熱

d.完全房室ブロック ── 安静臥位

e.閉塞性肥大型心筋症 ── 激しい運動

正答の理由

完全房室ブロックでは高度徐脈や心停止による脳血流低下で失神しますが、安静臥位そのものを特有の誘因とはしないため、誤った組合せはdです。安静臥位でも不整脈性失神は起こり得るので、「臥位なら失神しない」という意味ではありません。

各選択肢の検討

a.起立性低血圧 ── α遮断薬投与:末梢血管拡張により起立時の血圧低下を起こし得ます。

b.頸動脈洞症候群 ── 頸部の伸展:頸部伸展や頸部への圧迫が頸動脈洞反射を誘発し得ます。

c.Brugada症候群 ── 発熱:発熱により心電図変化や心室性不整脈が誘発されることがあります。

d.完全房室ブロック ── 安静臥位:正答。房室伝導障害による徐脈が機序で、安静臥位自体を典型的誘因とはしません。

e.閉塞性肥大型心筋症 ── 激しい運動:運動時の流出路狭窄増悪や血圧反応異常、不整脈などで失神し得ます。

覚えるポイント

失神の「起こった姿勢」と「病態を誘発する要因」を区別する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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