緊張性気胸と閉塞性ショック|第117回医師国家試験B16

第117回医師国家試験 B16(2023年)

正答:c

問題

緊張性気胸で認める所見はどれか。

a.ばち指

b.奇異呼吸

c.血圧低下

d.縦隔動揺

e.患側肋間腔狭小

正答の理由

胸腔内圧が高くなると大静脈・右心系への静脈還流が妨げられ、心拍出量が減少して血圧が低下するためcを選びます。緊張性気胸は呼吸障害だけでなく閉塞性ショックを来す病態です。

各選択肢の検討

a.ばち指:慢性低酸素などに関連する所見で、急性の緊張性気胸の典型ではありません。

b.奇異呼吸:胸壁の奇異性運動はフレイルチェストなどでみられます。

c.血圧低下:正しい。静脈還流障害によって循環が破綻します。

d.縦隔動揺:縦隔が呼吸に伴い左右へ揺れる現象は開放性気胸で説明されます。緊張性気胸では主に健側への偏位が問題です。

e.患側肋間腔狭小:患側は胸腔内圧上昇により肋間腔が拡大する方向で、狭小化ではありません。

覚えるポイント

緊張性気胸では呼吸と循環の両方が障害され、減圧を急ぐ。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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