インシデントレポートの目的と薬剤関連報告|第117回医師国家試験B1

第117回医師国家試験 B1(2023年)

正答:c

問題

インシデントレポートで正しいのはどれか。

a.保健所に報告する義務がある。

b.医療安全管理委員会が作成する。

c.薬剤に関する報告件数が最も多い。

d.報告件数が少ないほど医療安全の質が高い。

e.患者に実害がない場合は作成する必要はない。

正答の理由

出題時点の医療安全の報告では薬剤関連のヒヤリ・ハットが多く、cが適切です。例えば日本医療機能評価機構の2021年発生件数集計では、薬剤が321,431件で8区分中最多です。インシデントレポートは実害のない事例も共有し、要因を分析して再発を防ぐために作成します。

各選択肢の検討

a.保健所に報告する義務がある。:通常は院内の報告制度で共有します。すべての事例を保健所へ届け出る制度ではありません。

b.医療安全管理委員会が作成する。:当事者・発見者などが院内の手順に従って報告し、委員会は分析や改善を担います。

c.薬剤に関する報告件数が最も多い。:正しい。出題時点の全国集計でも薬剤の区分が最多でした。

d.報告件数が少ないほど医療安全の質が高い。:報告数は報告しやすさや把握の程度にも左右され、少ないだけでは安全の質を判断できません。

e.患者に実害がない場合は作成する必要はない。:実害がなくても、危険を共有して再発を防ぐために報告します。

覚えるポイント

報告件数の少なさを安全性と同一視せず、学習と改善に結び付ける。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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