標的状紅斑を呈する多形紅斑の誘因|第117回医師国家試験A61

第117回医師国家試験 A61(2023年)

正答:b

問題

40歳の男性。2日前に発症した四肢の皮疹を主訴に来院した。瘙痒を伴う。両側下肢の写真(別冊No.32)を別に示す。

原因として考えにくいのはどれか。

a.薬剤

b.皮膚筋炎

c.虫刺され

d.マイコプラズマ

e.単純ヘルペスウイルス

多発する環状・標的状紅斑。
別冊No.32:両側下肢 / 出典:厚生労働省・第117回A別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

急性に四肢へ出現した標的状・環状の紅斑から多形紅斑を考えます。感染、薬剤などが誘因となり、虫刺されとの関連もまれに報告されています。皮膚筋炎はGottron徴候やヘリオトロープ疹などを呈する自己免疫疾患で、この皮疹の典型的な誘因としては考えにくい選択肢です。

画像の見方

両下肢に多発する赤紫色の環状・標的状紅斑を認め、一部は融合しています。多形紅斑を考える形態ですが、写真だけで具体的な誘因を決めることはできません。

各選択肢の検討

a.薬剤が誘因となることがあります。服薬歴を確認します。

b.正解。皮膚筋炎は本例の多形紅斑の典型的な原因ではありません。

c.まれな誘因として報告されています。一般的な感染性誘因と同じ頻度という意味ではありません。

d.Mycoplasma pneumoniae感染は多形紅斑に関連します。粘膜病変主体の病型はRIMEなどとの区別も必要です。

e.単純ヘルペス感染は代表的な誘因で、再発との関連もあります。

覚えるポイント

標的状皮疹から病型を考え、感染歴・薬剤歴・粘膜症状を確認します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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