妊婦の梅毒では届出とパートナー評価を行う|第117回医師国家試験A43

第117回医師国家試験 A43(2023年)

正答:b・c

問題

35歳の初妊婦(1妊0産)。妊婦健康診査のため妊娠11週に来院した。妊娠8週の血液検査で、RPR 16倍(基準1倍未満)、TPHA 640倍(基準80倍未満)であった。薬剤に対するアレルギー歴はない。

正しいのはどれか。2つ選べ。

a.生物学的偽陽性である。

b.保健所への届出が必要である。

c.パートナーの検査が必要である。

d.妊娠14週以降に治療を開始する。

e.ミノサイクリンの点滴静注を行う。

正答の理由

RPRとTPHAがともに明確な陽性で、未治療の梅毒を考えて既往や過去の治療を確認します。診断した梅毒は感染症法に基づく届出が必要で、再感染防止のためパートナーの検査も必要です。妊娠週数だけを理由に治療を14週まで待ちません。

各選択肢の検討

a.RPRのみ陽性となる生物学的偽陽性とは異なり、TPHAも高値です。既治療歴などを確認して活動性を評価します。

b.正しい。梅毒の届出基準に従い、診断後7日以内に届け出ます。

c.正しい。感染・再感染を防ぐため、パートナーの評価と必要時の治療を行います。

d.胎児感染予防のため適切な治療を速やかに開始し、14週まで一律に待ちません。

e.テトラサイクリン系のミノサイクリンは妊娠中の選択薬ではありません。ペニシリン系による適切な治療を行います。

覚えるポイント

RPRは治療後の経過評価にも用います。妊婦本人とパートナーを含め、治療完遂と再感染防止を支援します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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