流行性角結膜炎には再感染がある|第117回医師国家試験A24

第117回医師国家試験 A24(2023年)

正答:a

問題

10歳の女児。両眼の充血と眼脂を主訴に母親に連れられて来院した。3日前から左眼が充血し、涙が多くなった。眼脂もあるという。今朝から右眼にも同様の症状が出現した。両側の眼球結膜に充血を認める。両側の耳前リンパ節に腫脹を認める。

最も考えられる疾患について誤っているのはどれか。

a.終生免疫を獲得する。

b.院内感染の原因となる。

c.感染経路は接触感染である。

d.学校を休まなければならない。

e.感染予防のために手洗いが有用である。

正答の理由

片眼から対側へ広がる結膜充血・流涙・眼脂と耳前リンパ節腫脹は、アデノウイルスによる流行性角結膜炎を示唆します。原因となる型が複数あり、感染後に全ての型に対する終生免疫を得るわけではないためaが誤りです。

各選択肢の検討

a.誤り。型の異なるアデノウイルスなどに再感染することがあり、病気全体への終生免疫とはいえません。

b.感染力が強く、眼科診療器具・点眼容器などを介した院内感染も起こります。

c.眼脂・涙に触れた手指や物品を介した接触感染が重要です。

d.学校保健安全法上の出席停止対象で、医師により感染のおそれがないと認められるまで登校を控えます。

e.石けんと流水による手洗い、タオルの共用回避などが重要です。

覚えるポイント

病型・ウイルスの型に応じた免疫の違いを理解し、感染対策は症状と伝播リスクに合わせて行います。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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