第117回医師国家試験 A11(2023年)
正答:b
問題
気管支喘息について正しいのはどれか。
a.喘息死は増加傾向にある。
b.喘息増悪はウイルス感染後が最も多い。
c.吸入ステロイド薬は喫煙により作用が増強する。
d.抗IgE抗体はアトピー型喘息の第一選択薬である。
e.急性増悪時には長時間作用性β2刺激薬が第一選択である。
正答の理由
呼吸器ウイルス感染は喘息増悪の最も重要な誘因の一つで、設問ではbを選びます。長期管理の基本は吸入ステロイド薬を含む治療で、喫煙はその効果を弱めます。抗IgE抗体は適応を満たす重症喘息の追加治療であり、初期治療ではありません。
各選択肢の検討
a.出題時の我が国の長期的傾向として喘息死は減少しており、増加傾向とはしません。
b.正しい。上気道のウイルス感染が増悪の主要な誘因です。
c.喫煙は吸入ステロイドの効果を低下させ、喘息コントロールを悪化させます。
d.抗IgE抗体は適応を満たす重症アレルギー性喘息への追加治療です。
e.LABA単独は急性増悪の第一選択ではありません。急性期は重症度評価の上、速効性気管支拡張薬や全身性ステロイドなどを用います。
覚えるポイント
維持療法と急性増悪への治療を区別します。ICS/ホルモテロール配合剤を用いる治療経路と、LABA単独使用も混同しません。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第117回医師国家試験問題および正答
- GINA:Summary Guide2025(喘息増悪の誘因と治療)
- GINA:Strategy Report2025(喫煙とステロイド反応性)
- 日本喘息学会:喘息死減少と治療進歩
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。