胃全摘後の胆石・貧血・血糖変動|第117回医師国家試験A3

第117回医師国家試験 A3(2023年)

正答:a・c・d

問題

胃全摘術後にみられる可能性があるのはどれか。3つ選べ。

a.胆石

b.肥満

c.貧血

d.耐糖能異常

e.門脈圧亢進

正答の理由

胃全摘後には迷走神経切離などに伴う胆嚢運動の変化による胆石、内因子欠如や鉄吸収低下による貧血、食物の急速流入による血糖変動が生じ得ます。貯留機能と消化吸収の変化から体重減少が問題となり、肥満や門脈圧亢進は典型的な術後障害ではありません。

各選択肢の検討

a.正しい。胆嚢収縮能の低下などが胆石形成に関係します。

b.一般に体重減少・低栄養が問題となり、肥満は典型的ではありません。

c.正しい。鉄欠乏性貧血やビタミンB12欠乏性の巨赤芽球性貧血を生じます。

d.正しい。急速な糖吸収による血糖上昇と、その後のインスリン過剰による低血糖などが起こります。

e.胃全摘自体で門脈圧亢進を来すのが一般的ということはありません。

覚えるポイント

内因子が失われるため、胃全摘後のB12欠乏は長期に注意します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第117回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました