第117回医師国家試験 A1(2023年)
正答:a・b・e
問題
母体背景と胎児疾患の組合せで正しいのはどれか。3つ選べ。
a.高齢妊娠 ── 13trisomy
b.風疹感染 ── 先天性心疾患
c.妊娠高血圧症候群 ── 不整脈
d.全身性エリテマトーデス ── 頭蓋内出血
e.パルボウイルスB19感染 ── 貧血
正答の理由
高齢妊娠は13トリソミーなどの染色体数的異常、風疹感染は先天性心疾患、パルボウイルスB19感染は胎児貧血と関連します。母体SLEで注意する代表的胎児合併症は、抗SSA/Ro抗体などに関連した先天性房室ブロックです。
各選択肢の検討
a.正しい。母体年齢の上昇に伴い13トリソミーのリスクは増加します。
b.正しい。先天性風疹症候群では動脈管開存などの先天性心疾患を生じます。
c.妊娠高血圧症候群では胎盤機能不全に伴う胎児発育不全などが重要で、不整脈との組合せは適切ではありません。
d.SLEでは抗SSA/Ro・抗SSB/La抗体に関連する新生児ループスや房室ブロックが重要です。頭蓋内出血を代表的組合せとはしません。
e.正しい。B19は赤芽球系細胞に感染して造血を障害し、重症貧血や胎児水腫を生じ得ます。
覚えるポイント
母体疾患と胎児病態を、染色体・胎盤機能・感染・自己抗体という機序で整理します。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第117回医師国家試験問題および正答
- MedlinePlus Genetics:Trisomy 13
- CDC:Congenital Rubella Syndrome
- CDC:Parvovirus B19 in Pregnancy
- 新生児ループス登録研究:皮膚病変と先天性房室ブロック
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。