水痘の皮疹と出席停止の基準|第116回医師国家試験F36

第116回医師国家試験 F36(2022年)

正答:e

問題

7歳の男児。昨日からの発疹を主訴に母親に連れられて来院した。生来健康である。全身状態は良好である。体温37.3 ℃。頭皮を含めた全身に発疹(別冊No.3)が認められた。

登校について正しいのはどれか。

a.全身状態が良好なら登校可能

b.発症後5日間は出席停止

c.発疹が消失するまで出席停止

d.解熱後3日を経過するまで出席停止

e.全ての発疹が痂皮化するまで出席停止

体幹に散在する紅色丘疹、小水疱、痂皮化した皮疹が混在する写真
別冊No.3:体幹の発疹 / 出典:厚生労働省・第116回F別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

頭皮を含む全身性の発疹と、丘疹・水疱・痂皮など段階の異なる皮疹が混在する写真から水痘と考えます。学校保健安全法施行規則では、原則として全ての発疹が痂皮化するまで出席停止です。単に解熱したことや元気なことでは登校可能になりません。

画像の見方

体幹に紅色の丘疹、小水疱、黒褐色に痂皮化した皮疹が混在しています。一斉に同じ段階で出る発疹ではなく、新旧の皮疹が併存することが水痘を支持します。まだ痂皮化していない皮疹があり、原則の登校基準には達していません。

各選択肢の検討

a.誤り。全身状態が良好でも、新しい水疱等がある間は感染伝播への配慮が必要です。

b.誤り。発症から5日と一律に決めるものではありません。

c.誤り。水痘では皮疹の完全消失や痂皮の脱落を待つのではなく、全皮疹の痂皮化が原則の基準です。

d.誤り。解熱後3日という基準は麻疹などのもので、水痘とは異なります。

e.正しい。全ての発疹が痂皮化するまでが原則です。病状により学校医等が感染のおそれがないと認めた場合の例外は法令に定められています。

覚えるポイント

水痘の登校基準は、原則として全ての皮疹の痂皮化。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第116回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました