第116回医師国家試験 F26(2022年)
正答:b
問題
出血症状と疾患の組合せで誤っているのはどれか。
| 選択肢 | 出血症状 | 疾患 |
|---|---|---|
| a | 鼻出血 | 遺伝性出血性末梢血管拡張症〈Osler病〉 |
| b | 歯肉出血 | IgA血管炎〈Schönlein-Henoch紫斑病〉 |
| c | 点状出血 | 免疫性血小板減少性紫斑病 |
| d | 関節内出血 | 血友病A |
| e | 口腔内出血 | 再生不良性貧血 |
正答の理由
IgA血管炎は小血管の炎症で、下肢を中心とする触知可能な紫斑、腹痛、関節症状、腎障害が典型です。血小板減少や機能障害に特徴的な歯肉出血との組合せは、代表的な出血の型としては誤りです。血小板・一次止血の障害は皮膚や粘膜、凝固因子の障害は深部や関節への出血として整理します。
各選択肢の検討
a.正しい組合せ。遺伝性出血性末梢血管拡張症では、鼻粘膜等の血管拡張から反復する鼻出血が生じます。
b.誤った組合せで、正答。IgA血管炎の典型は触知可能な紫斑であり、歯肉出血を代表症状とする疾患ではありません。まれな粘膜病変を絶対に否定する趣旨ではありません。
c.正しい組合せ。血小板減少により点状出血や紫斑、粘膜出血を生じます。
d.正しい組合せ。第VIII因子欠乏により、関節内や筋肉内への出血が特徴的です。
e.正しい組合せ。造血低下による血小板減少のため、口腔内などの粘膜に出血し得ます。
覚えるポイント
血小板の障害は点状・粘膜出血、凝固因子の障害は深部・関節内出血。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第116回医師国家試験問題および正答
- NIDDK:IgA血管炎の症状
- 米国国立医学図書館MeSH:血小板減少を伴わないIgA血管炎
- CDC:遺伝性出血性末梢血管拡張症と反復する鼻出血
- CDC:血友病と関節内出血
- NHLBI:再生不良性貧血
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。