抗好中球細胞質抗体と顕微鏡的多発血管炎|第116回医師国家試験F15

第116回医師国家試験 F15(2022年)

正答:e

問題

好中球の構成成分に対する自己抗体が診断に有用な疾患はどれか。

a.川崎病

b.高安動脈炎

c.巨細胞性動脈炎

d.結節性多発動脈炎

e.顕微鏡的多発血管炎

正答の理由

設問の自己抗体は抗好中球細胞質抗体〈ANCA〉です。顕微鏡的多発血管炎はANCA関連小型血管炎に属し、MPO-ANCAが陽性となることが多く、診断を支持します。ただし陰性例もあり、陽性だけでも確定できないため、腎・肺・神経等の臓器所見や病理、感染症等の鑑別と合わせます。

各選択肢の検討

a.主に中型動脈を侵す小児の血管炎で、ANCAは診断の中心ではありません。

b.大血管炎であり、ANCA関連血管炎には分類しません。

c.大血管炎であり、ANCAを代表的診断マーカーとしません。

d.中型動脈を侵す血管炎で、通常ANCA関連血管炎とは区別します。

e.正しい。MPO-ANCA等の検査が診断を支持します。

覚えるポイント

ANCAは臓器障害・病理と合わせて判断し、単独の確定/除外検査としない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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