院内肺炎と人工呼吸器関連肺炎|第116回医師国家試験F13

第116回医師国家試験 F13(2022年)

正答:e

問題

院内肺炎について正しいのはどれか。

a.主要な検出菌は肺炎球菌である。

b.人工呼吸器関連肺炎は含まれない。

c.入院当日に発症した肺炎も含まれる。

d.死亡率は医療・介護関連肺炎より低い。

e.免疫能低下の患者に生じることが多い。

正答の理由

院内肺炎は、入院時に感染が潜伏していたものを除き、一般に入院48時間以降に発症する肺炎です。入院患者は高齢、基礎疾患、低栄養、治療の影響等により防御機能が低下していることが多く、eが適切です。ただし厳密な免疫不全状態でなければ発症しないという定義ではありません。

各選択肢の検討

a.黄色ブドウ球菌やグラム陰性桿菌などが重要です。肺炎球菌が主要とする整理は不適切です。

b.広い院内肺炎の概念ではVAPを含みます。一方、ATS/IDSA等では診療上HAPを非VAPに限定して別区分とする用語法もあります。

c.入院当日の発症は通常この定義に含めません。

d.背景・重症度等で異なりますが、医療・介護関連肺炎より低いと一律にいえません。

e.正しい。宿主防御能が低下した患者で生じやすい肺炎です。

覚えるポイント

HAPは入院48時間以降、VAPは挿管・人工呼吸開始48時間以降。用語法による区分の違いに注意。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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