体位・呼吸で変化する心雑音|第116回医師国家試験F7

第116回医師国家試験 F7(2022年)

正答:e

問題

心雑音・心音と疾患について正しい組合せはどれか。

心雑音・心音 疾患
a 連続性雑音 大動脈弁狭窄兼閉鎖不全症
b 心膜ノック音 心タンポナーデ
c 吸気で増強する収縮期雑音 肺動脈弁閉鎖不全症
d 上半身の前傾で増強する拡張期雑音 三尖弁狭窄症
e しゃがみ込みで減弱する収縮期雑音 閉塞性肥大型心筋症

正答の理由

閉塞性肥大型心筋症では、しゃがみ込みで静脈還流と後負荷が増え、左室流出路の動的狭窄が軽減して収縮期雑音が弱くなります。立位やValsalva負荷で左室容量が小さくなると、逆に雑音が強まるのが典型的です。

各選択肢の検討

a.大動脈弁狭窄兼閉鎖不全は収縮期と拡張期の雑音を生じますが、動脈管開存等の連続性雑音とは異なります。

b.心膜ノック音は収縮性心膜炎で急速流入が制限される際の拡張早期音です。

c.肺動脈弁閉鎖不全は拡張期雑音です。吸気で増強する収縮期雑音は三尖弁閉鎖不全等でみられます。

d.前傾で聴取しやすくなる拡張期雑音は大動脈弁閉鎖不全で典型的です。三尖弁狭窄は右心系の拡張期雑音で吸気に増強します。

e.正しい。左室への流入と後負荷の増加で動的流出路狭窄が軽減します。

覚えるポイント

HOCMの雑音は左室容量が小さいと強まり、しゃがみ込みで弱まる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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