淡色便と胆道閉鎖症|第116回医師国家試験F6

第116回医師国家試験 F6(2022年)

正答:b

問題

母子健康手帳の便色カード(別冊No.1)を別に示す。

生後1か月時に便色が1番を呈した場合考えられる疾患はどれか。

a.母乳性黄疸

b.胆道閉鎖症

c.乳糖不耐症

d.ビタミンK欠乏症

e.新生児乳児消化管アレルギー

母子健康手帳の便色カード。1〜7番の色見本と便の色調例。1番は白〜淡い灰緑色。
厚生労働省 第116回F別冊No.1:母子健康手帳の便色カード / 出典:厚生労働省・第116回F別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

便色カード1番は白色〜淡色の便で、胆汁色素が腸管へ届いていないことを疑います。生後1か月の乳児では胆道閉鎖症を早く見つける必要があり、便色に黄疸・直接ビリルビン等の評価を組み合わせて速やかに精査します。カードの色だけで確定診断するものではありません。

画像の見方

1番は白〜淡い灰緑色で、4〜7番のような明瞭な黄褐色・緑褐色に乏しい便色です。胆汁色素が十分に排泄されていない可能性を考えます。

各選択肢の検討

a.母乳性黄疸は主に間接ビリルビン上昇で、通常は便の色素が失われません。

b.正しい。胆汁の流れが妨げられ、淡色便を来します。

c.糖の吸収不良による下痢等を来しますが、無胆汁便の代表的原因ではありません。

d.出血を来します。胆汁うっ滞に続発する場合はありますが、淡色便の原因としてはbを優先します。

e.血便等を起こし得ますが、胆汁色素が欠如した便を説明する疾患ではありません。

覚えるポイント

乳児の白色・灰白色便は胆汁うっ滞を疑い、胆道閉鎖症を急いで評価する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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