第116回医師国家試験 E40(2022年)
正答:d
問題
55歳の男性。下腿浮腫を主訴に来院した。1週間前から下腿浮腫を自覚し、徐々に増強したため受診した。20歳台からアルコールの多飲歴がある。意識は清明。頸部リンパ節を触知しない。前胸部にくも状血管腫を認める。
打診でshifting dullnessを確認する際、仰臥位の次にとらせる体位はどれか。
a.座位
b.立位
c.砕石位
d.側臥位
e.腹臥位
正答の理由
仰臥位で濁音を示す側腹部を確認してから側臥位にし、腹水が重力で移動した後の打診音の変化を調べます。上側になった腹部で濁音が鼓音へ変化することなどが移動性濁音の所見です。所見は腹水を示唆しますが、必要に応じて超音波等で確認します。
各選択肢の検討
a.本問の仰臥位からの濁音の移動を比較する体位ではありません。
b.同じ部位の濁音移動を調べる標準的な手順ではありません。
c.骨盤診察等の体位で、移動性濁音を調べる体位ではありません。
d.正しい。腹水を下側へ移動させ、打診音が変わるか確認します。
e.腹側へ液体が移るものの、提示された検査の標準的な次の体位ではありません。
覚えるポイント
移動性濁音は仰臥位から側臥位へ変え、濁音の移動をみる。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。