食物摂取後のショックにはアドレナリン筋注|第116回医師国家試験E37

第116回医師国家試験 E37(2022年)

正答:c

問題

7歳の女児。友人の家でエビを摂取した後に急に嘔吐し、意識がもうろうとなったため救急車で搬入された。過去にカニを食べて蕁麻疹が出たことがあった。意識レベルはGCSスコアでE3V3M4。体温36.2 °C。心拍数124/分、整。血圧78/52 mmHg。呼吸数30/分。SpO2 98 %(マスク3 L/分酸素投与下)。全身は蒼白で膨疹が散在している。両側の胸部で喘鳴を聴取する。

直ちに行うべき治療はどれか。

a.β 刺激薬吸入

b.アトロピン静注

c.アドレナリン筋注

d.抗ヒスタミン薬静注

e.プレドニゾロン静注

正答の理由

エビ摂取直後の嘔吐、皮膚症状、喘鳴、低血圧・意識障害はアナフィラキシーショックです。第一選択は大腿前外側へのアドレナリン筋肉内注射で、気道・呼吸・循環の確保、酸素・輸液等を並行します。抗ヒスタミン薬やステロイドを優先して筋注を遅らせてはいけません。

各選択肢の検討

a.気管支攣縮に補助的に用いますが、低血圧など全身症状への第一選択ではありません。

b.迷走神経反射の徐脈等に用いますが、本例のアナフィラキシーショックの第一選択ではありません。

c.正しい。速やかに筋注し、反応を再評価します。

d.皮膚症状の補助治療で、気道障害・ショックの救命処置に代わりません。

e.効果発現が遅く、アドレナリンの代わりとなる初期治療ではありません。

覚えるポイント

アナフィラキシーの初期治療はアドレナリン筋注を優先。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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